新入生保護者の皆様へ
お子様のご入学、おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
この2ヶ月あまり、お子さん達はこの入学式を心待ちにしていたことと思います。ご家庭におかれましても、様々な自粛体制の中で、子ども達の学校生活への思いの持続や健康保持に大変なご苦労があったこととお察しいたします。
そのような中ですが、本日、何とか入学式を迎えることができ、教職員一同、心からうれしく思っています。
さて、今日の小学校入学という一つの区切りにあたり、「子育て(家庭教育や学校教育)で一番大切なことは何か」ということを考えてみました。
保護者の皆様には、子育てで大切にしていることがいくつかあるかと思います。私は子育てで一番大切なことは「自己有用感・自己肯定感を育てること」だと考えています。
家庭では「家にいると安心・心が落ち着く」「家族から愛されている」
「家族の役に立っている」
学校では「自分が友達や先生から認められている」「学校で自分の役割がある」
「得意なこと好きなことがある」などです。
では、なぜ自己有用感・自己存在感が大切か。それは自分が「他者から認められている」「誰かの役にたっている」という実感は、その人の心と体の安定につながり、生きること、行動すること全てのエネルギーになります。それが、笑顔で明るい生活、「学校に行くのが楽しみ」という気持ち、他者への思いやりなどにつながると考えているからです。
自己有用感・自己存在感を育むための方法は様々ですが、私が大切にしたいのは、「ありがとう」という言葉です。「相手の存在価値を認め、高める」言葉でもある「ありがとう」を学校でも家庭でも広めていきたいものです。
今年の新1年生は85名、3クラスでのスタートです。子ども達が早く学校生活に慣れ、毎日明るく元気に登校できるよう、教職員一丸となって教育活動に取り組んで参ります。そして、保護者の皆様と共に「ありがとう」があふれる西部小学校をつくっていきたいと思います。
保護者の皆様には、今後ともご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
令和2年5月17日
米沢市立西部小学校 校長 安部一博